今年で12回目を迎える水戸短編映像祭。様々な映像がネットで気軽に配信される以前から、短編映像に焦点を当てていたこのイベントは、若手映像作家の発掘と、CMやプロモーションビデオ、アートフィルムなども含めた最新映像全般を紹介する、ユニークなプログラムで構成されています。MITO-TVは、それが都内ではなくここ、水戸で開催され続けていることに注目。映像祭の成り立ちや見所、主催のNPO法人シネマパンチの活動などを広報スタッフの湯本さんにお聞きしました。
アフターワールド |
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事務局スタッフ直前インタビュー
(広報担当/湯本さん)
■気鋭のクリエイターが水戸に集結する意味
----9月13日の開幕まであとわずか。本日はお忙しいところありがとうございます。今現在、最優先のお仕事は何ですか?
「メディアへのアプローチもほぼ終わって、現在は当日ゲストのスケジュール確認や会場設営関係でしょうか」
----やることはやった、という表情に見えます
「もう何回かやってきたので、達観したといいますか(笑)」
----今回で12回目。大きなイベントになりました。ご苦労もおありだったでしょう?
「開催当初は、観客が30人という日もあったと聞いています。私が関わった時には、すでに文化庁の支援も受けて現在の形に定着していましたので、時期が迫ると本業との時間調整に悩むことはあります」 |
----運営はボランティアですから、普段のお仕事もあります。このイベントの運営NPO法人シネマパンチに関わるきっかけは何だったんですか?
「普段はまったく普通に仕事をしています。休みの日に偶然、こ の水戸短編映像祭を観たんです」
----元々観客側だったんですね?
「はい。映画は好きでしたから。その時に観た出品作にすごい衝撃を受けたんです。作り手の熱意というか・・・で、監督にはな れないけど、紹介する側にはなれる!って思いまして」
----確かに熱意がないと両立は大変です。発起人の伊藤さんはどんな方なんですか?
「伊藤さんは、脱サラして何もないところからこの映像祭を始め た方です。最初に"地方からでもできる"という伊藤さんの熱意がなければ、この水戸短編映像祭はなかったですね」
ホフディラン劇場 |
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■"リリー・フランキー事件"の真相
----10数年前に、地方都市で短編映像のコンペをする発想はすごい。結果、著名なクリエイターたちも注目し始めました。
「はい。おかげさまで第5回あたりからゲストも多彩に。映画界からは是枝裕和監督や青山真治監督、CM業界からは箭内道彦さんや吉田大八さんとか」
----演劇畑では松尾スズキさんも来られました。俳優では永瀬正敏さんや浅野忠信さんとか枚挙に暇がない。ゲストの方で特に印象に残った方は?
「特に印象深いのは、リリー・フランキーさんですね。ゲスト出演当日に常磐高速道の事故渋滞に巻き込まれまして」 |
----プログラムに間に合ったんですか!?
「出演者で必死に時間をつないで、1時間遅れで始められました。リリーさん、飄々と打合せもせずにマイク持ってステージに(笑)」
----(笑)そのリリーさんにしても"東京タワー"以前のオファーです。ADの佐藤可士和さんにしても、キャスティングの目が早いですね
「ちょっと早すぎる気もしてますが、その後ご活躍の話を聞くととても嬉しいですし、それも運営の楽しみのひとつです」
■新人映像作家の発掘という役割
----さて、今回のプログラムの見所は?
「やはり軸となるのは、新しい才能の登場の瞬間を感じれること。コンペの出品作はぜひ観て頂きたいです。私たちは試写してますから、審査中などはすごく緊張しますね」
----出品作のその後には、どう関わっていくお考えでしょうか
「グランプリ作品などは、受賞作フェアを実施したり、都内の映画館で上映機会を設けるとか、サポート活動も行っています」
----日本のアニメーションや様々な映像が世界的にも注目されている今、先端の才能を水戸で観て、聴ける機会は少ない
「はい。そこが重要なポイントです。この水戸短編映像祭や、来年2月の水戸映画祭を通じて、関わったクリエイターの方たち、来場した皆さんに水戸が"特別な場所"になってもらえれば、私たちシネマパンチの役割は果たせると思っています」
----MITO-TVも地元メディアのひとつとして、今後も注目したいと思います。本日は貴重なお話、ありがとうございました。
【取材後記】
まず、これだけの規模の映像祭をボランティアで運営していることに驚きました。
映画・映像に対する理解と熱意がないとできません。
茨城県は都内からのアクセスが良好で、TV・映画などの撮影ロケに使われることも多く、行政も誘致に力を入れています。初日13日(土)に上映される、佐藤央監督の「シャーリー・テンプル・ジャポン」シリーズ第3弾も水戸市内各所で撮影されたそうです。
YouTubeやニコニコ動画など、ネットを介して簡単に映像が手に入る現在、出品された作品の上映手段などがどう変化していくのか、今後の水戸短編映像祭の動向から目が離せません。(ash)
インタビュー2008年8月27日/南町CafeDinner「ROOM」
<資料提供>
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